ドラッカーのマネジメントによる気づきを共有したいと思います。宜しくお願い致します。
【中小企業のためのドラッカー・マネジメント】
―「気づき」が生まれる経営の原理原則とは?―
社長さんと面会しますと
「売上は上がっているのに忙しくなるだけで儲からない」
「社員が育たない。組織として前に進んでいる気がしない」
「事業の方向性がぶれている気がする」
こうした声をよくお聞きします。
実はこれらの悩みは 「マネジメントの仕組みが整っていない」
ことから生まれているのではないでしょうか。
では、マネジメントとは何なのか?
その答えを提供してくれるのが P.F.ドラッカーの『マネジメント』 です。
■ マネジメントとは「成果をあげるための仕組み」である
マネジメントを次のように定義しています。
組織が成果を上げるための機関・活動・しくみである。
つまり「管理業務」ではなく、
組織が成果をあげるために設計される “仕組み全体” がマネジメント です。
この視点を持つだけで、行動が変わります。
■ マネジメントの3つの役割
ドラッカーはマネジメントの役割を次の3つに整理しています。
①事業のマネジメント
②人と仕事のマネジメント
③社会的責任のマネジメント
中小企業の現場で特に重要になるのが ①事業、②人と仕事 の2つです。
■① 事業のマネジメント
ドラッカーは「企業の目的は利益ではなく、顧客の創造である」と断言します。
利益は目的ではなく、事業がうまく回るための“条件” なのです。
(利益はマネジメントの“結果”であり“条件”である)
事業のマネジメントにおいて問うべき問いは、本来とてもシンプルです。
我々の事業は何か?
顧客は誰か?
顧客はどんな価値を求めているか?
我々の事業は何になるのか?
これらの問いを定期的に見直すことで、
「儲かる商品」「伸びる市場」「捨てるべき領域」が浮き彫りになります。
■② 人と仕事のマネジメント
ドラッカーは「人こそ最大の資産である」と言い切ります。
社員を 資産(強み・能力・働きがい)と負債(コスト)
の両面で捉える重要性が強調されています。
さらにマネジャーに求められる最重要資質は“真摯さ”であるとも述べています。
無知や無能は許せる。しかし真摯さの欠如だけは許されない。
■③ 社会的責任のマネジメント
税金、コンプライアンス、地域への貢献など、
企業が社会に与える影響を正しく扱うこともマネジメントの一部です。
「いい会社だね」と地域に言われる企業は、結局のところ強いです。
採用・金融・顧客の信用など、あらゆる面でプラスに働きます。
■ 経営の悩みは「問い」で整理できる
ドラッカー理論を “問いの体系” として使うことができます。
例えば、次のような問いが代表例です。
・うちの顧客は本当に誰か?
・顧客が求めている「価値」は何か?
・この事業は10年後も必要とされるか?
・社員が力を発揮できる配置になっているか?
・社長である私は、何に時間を使うべきか?
実際のコンサル現場でも、
社長の思考を“問い”によって整理することも効果的です。
■ すぐに実践できる3つのマネジメント習慣
① 毎月1回「我々の事業は何か?」を見直す
事業のズレは、気づかないまま積み重なります。
月に一度10分でいいので問い直す習慣をおすすめします。
② 社員の「強み」を言葉で定義する
弱みではなく 強みから仕事を設計する のがドラッカー流です。
(弱みに注目するマネジャーは任命してはならない)
③ 社長の時間の使い方を棚卸しする
マネジメントは「時間」という要素が極めて重要とあります。
社長の時間が「雑務」に消えていると、会社は伸びません。
■ まとめ:ドラッカーは“気づきの経営書”である
ドラッカーのマネジメントは、
社長が正しい問いを持ち、組織の成果に集中するための“思考の道具” です。
もし次のような悩みがあるなら――
・事業の方向性に迷いがある
・社員が育たない
・もっと会社を成長させたい
ドラッカーの“問い”を使ってみてください。
必ずヒントが見つかります。

