スキルアップ研修『遅すぎることはない! 60代で安定を捨て独立した診断士が語る、“最初の一歩”と続け方』

ビジネス

11月26日(水)にスキルアップ研修『遅すぎることはない! 60代で安定を捨て独立した診断士が語る、“最初の一歩”と続け方』を受講しましたので、気づきを共有させていただきます。

やり方より“あり方”が診断士の仕事をつくる

中小企業診断士として活動していると、
「もっと専門性を高めなければ」
「財務・補助金・マーケティングの知識を増やさなければ」
という思いに駆られることが多いです。

もちろんそれらは重要です。
しかし最近、ある気づきがありました。

■ 「あり方」が整うと、仕事は追わなくても寄ってくる

ある先輩診断士の講演で、こんな言葉がありました。
「あり方がないのに、やり方ばかり追いかけても仕事は来ない」
—— 勾梅氏、60歳からの独立体験より

この言葉を聞いたとき、
私は胸の奥がスッと整理される感覚がしました。

相談者や事業者が本当に求めているのは、完璧な分析や資料ではなく、
「この人と話すと前に進める」という安心感です。

■ 相談者は“正解”ではなく“伴走者”を求めている

創業相談の現場でも同じです。

・事業計画の作り方
・補助金の制度
・市場の分析

知識としては必要だが、それだけでは不十分。
相談者は、
「自分の思いを否定せず聞いてくれる人」
「一緒に考えてくれる人」

を求めています。

専門家としての知識より、人としての姿勢が先に問われています。

■ 今日からできる小さな「あり方」の実践

難しいことは何もいりません。

返事を早く返す
約束は小さくても必ず守る
否定から入らない
相手の言葉を一度まっすぐ受け止める
相談者より前を歩かず、横を歩く
シンプルだが、実務ではこれが一番効いてきます。

講演で紹介されていたように、
ある仕事は「返事が誰よりも早かったから来た」とのこと。
派手さはないが、こうした積み重ねが信頼を築きます。

■ 診断士として、どんな自分でありたいか?

“あり方”とは、技術ではなく「生き方」そのものに近いと思います。
あなたはどんな診断士でありたいだろうか?

安心を与える人
前向きな変化を引き出す人
そっと背中を押せる人
約束を守る人

その姿に近づこうとする日々の積み重ねこそ、専門性を超えて支援の質を高めていきます。

■ おわりに


相談現場での気づき、学び、キャリアの悩み、
すべてを言葉にして共有していければと思います。

診断士は一人で仕事をすることが多いです。
だからこそ、気づきを分かち合いながらともに学べる場所を提供できれば幸いです。