事業承継は「最後の経営判断」―成功する会社が必ずやっていること

ビジネス

こんにちは。
中小企業診断士として日々企業支援に関わる中で、強く感じていることがあります。
それは――
事業承継は単なる引退準備ではなく、経営者人生の集大成であるということです。
今回は、事業承継支援の現場や講演内容(※事業承継講座より)から得た気づきを共有します。

■ なぜ今、事業承継が重要なのか

日本の中小企業では
• 経営者平均年齢:70歳超
• 後継者不在率:約50%以上
という状況が続いています。
多くの経営者がこう言います。
「まだ元気だから、そのうち考える」
しかし現実は違います。
事業承継は5〜10年かかる経営プロジェクトです。
準備を始めた時点で、すでに時間との戦いが始まっています。

■ 失敗する事業承継の共通点

数多くの事例を見ると、失敗にはパターンがあります。
① 準備不足型
• 株主構成が整理されていない
• 借入・保証が不透明
• 後継者が実態を知らない
👉 日常業務に追われ「先送り」が最大のリスク。


② 感情優先型
• 親族間の遠慮
• 平等意識による経営混乱
• 誰も意思決定できない組織
👉 経営は感情ではなく機能で決める。


③ 税務偏重型
• 節税目的の組織再編
• ホールディングス化ありき
👉 税金は目的ではなく「手段」。


④ 任せない承継
社長交代したのに…
• 資金繰りは先代
• 人事権も先代
• 判断も先代
結果、後継者が育たない。

■ 成功する会社が必ずやっている3つのこと

1.経営の見える化
成功企業は例外なくこれを行っています。
• 決算書を「語れる」
• 実態BSを把握している
• 強み・弱みを言語化している
つまり、
会社が「社長の頭の中」から「組織の資産」に変わっている。


2.株式・財産の整理
事業承継とは実質、経営権の設計です。
重要なのは
• 株主の集約
• 株価の把握
• 承継方法の選択
早く始めるほど選択肢は増えます。


3.後継者育成
後継者は突然社長になっても機能しません。
成功企業では
• 数字を読ませる
• 段階的に権限移譲
• 社内外へ「次はこの人」と発信
が徹底されています。

■ 私が最も重要だと感じた気づき

事業承継の本質は、
「会社を誰に渡すか」ではない。
✔ 経営を再現可能にすることです。
承継準備とは、
• 経営を整理し
• 強みを言語化し
• 未来を設計する
つまり、
第二創業の準備なのです。

■ あきらめ廃業を防ぐために

黒字なのに廃業する企業が増えています。
これは能力不足ではありません。
準備不足です。
最初の一歩はシンプルです。
✅ 現状を見える化する
✅ 誰か第三者に相談する
✅ 5年後を考える
「今日が一番早いスタート」
この言葉は、多くの経営者に共通する真実だと感じています。

■ 中小企業診断士としての想い

私は事業承継支援を通じて、
• 雇用
• 技術
• 地域経済
• 経営者の人生
を守る仕事に関わっています。
事業承継は終わりではありません。
未来へのバトンパスです。
このブログでは、今後も現場から得た「気づき」を共有していきます。
次回は
👉「第三者承継(M&A)を成功させる経営者の共通点」
について書きたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。